良く、「ボイストレーニングはどのくらいの頻度でやれば良いのですか?」
と、質問されます。
そして、「いつまでやれば良いのですか?」
とも。

少しそれますけれど、
私は、普段どこかのスクールでボイストレーナーとしてレッスンをしているのでは無く、
ボーカルディレクターやボイスプロデューサーとして、あちこちの現場に出向いて仕事をしています。
内容はボイストレーナーの仕事よりも、だいぶ広い範囲になります。
ボーカルプロデュースする上で、まずアーティストやボーカリストに備えて欲しい、
呼吸法やその呼吸の為に必要な姿勢などから、習得してもらっています。
声を出す、歌を歌う、言葉を言う、台詞を表現する、と言う事に、
呼吸と姿勢は必要な第一歩なんです。
それから発声や歌のトレーニングになりますけれど、
目的は、”上手に歌えるようになるために” と言うことよりも、
どう表現したいか、表現するか?
と言う事がいちばん大事になります。
これは、レコーディングの場合やライブの場合、曲やアーティストの音楽性によって
様々になります。

もちろん、声をちゃんと出す、曲をちゃんと歌えることは、
基本中の基本ですが、
たとえば声が出ていて、メロディーやリズムがちゃんとあっていれば、
上手な良い歌か?
と言うと、本当はそうではないと思っています。
とくに、プロフェッショナルとして、人に見せて聞かせるアーティストとしての
歌は、です。

簡単には説明出来ないんだけれど、ひと言で言うと、
”魅力ある歌” にする。
アーティストは、それを目標に悩んだり、苦労したり、コンディションを整えたり、
そして、表現したい事を、表現出来るようにトレーニングしたりしているし、
歌い手やアーティストとして居る以上、その力を維持するためにも、
トレーニングは、止める事ができないんです。
もちろん、スピードを緩めたり、休んだりすることが有っても良いですよ。
ただ、その分、後から頑張らなくちゃいけない。

さあ、最初の話しに戻りますが、
みんなは、トレーニングは ”上手くなるために” って思っているかと思います。
もちろん、正しいトレーニングを続ければ、上達するはず。
でも、”じゃあ、上手くなったら終わり” では、けしてないんです。
その力を維持するためや、出したいときに十分に力を発揮出来る状態にするために、
トレーナーについてのトレーニングと、呼吸や声のメンテナンスはいつまでも必要です。
理想は週に一回。最低でも月に一回じっくりと、です。
年齢、体調、季節や疲労さまざまに対応できるように。
だって、身体が楽器なのですから。。。。ね。